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この風潮どうにかならんか ー 今村復興相更迭に思う

4月26日、東北大震災をめぐる失言で、今村氏が復興相を更迭された。

失言とは、世に言う「東北で良かった」発言である。

この今村氏、4月4日の記者会見でも、とあるジャーナリストの挑発に対して憤り、会見を中断してしまった前例がある。(下動画の4:17辺りから)

あんな揚げ足をとるような質問をする方もする方だが、それに対して怒って冷静に対処できない方もどうかとは思った。

youtu.be

この会見を見る限り、今村氏という人は説明がとても下手だ。

頭でわかっていることを人に分かりやすく説明するのが、もともと苦手な人なのだろうと思われる。

さて、それはさておき、問題となる部分については、

福島県を窓口にして、国もしっかりサポートしていく、サポートしていくことによって国は責任を果たしていきます」

と説明し、それでも、下らない質問をまだしてくるようなら、

「この質問に対してはもう答えました、他に質問はございませんか」

と切り捨ててしまえば、済んだ話だろう。

そのように冷静に対処すべきところを、記者の挑発にのって怒り出してしまったのは大人げなかった。

 実際、このような会見の場に、悪意をもって相手を怒らせようと乗り組んでいる輩はいる。

会見の場で政治家が怒り出せば、それを、テレビやネットで見ている我々庶民は、自分が怒られているような気分になり、その政治家に悪印象を持ってしまう。 

国民からの信頼を失墜させるために、このような会見の場で、政治家をわざわざ挑発するような輩がいるということを我々国民は肝に命じておかなくてはならない。

また、このような局面に際して、一方的にその政治家が悪いような印象を与える、マスコミの恣意的な報道についても鵜呑みにせず、自分なりに前後関係をよく把握した上で判断する程度の関心を、我々国民は常に持っておく必要があると思う。

そして政治家たるもの、このような挑発に乗らずに、常に冷静に対処するよう訓練されていなければならないのは、言うまでもないことだ。

さて、そんな前歴がある今村氏だが、更に加えて今回の失言もあって、安部首相も庇いきれなくなって、更迭ということになったわけだ。

しかし、失言は失言としても、それほど目くじらをたてるべきことなのか?

下の動画を見てもらいたい(問題の箇所は、0:52あたり)。

youtu.be

書き出してみると 「これはまだ東北でですね。あっちの方だったから良かった」といっている。

補足すると、「東北だったから、まだ被害が少なくて良かった」と言っているわけで、決して「東北で(震災が起きて)良かった」と言っているわけではない。

被害が少なかったのが、不幸中の幸いだった、と言うのが本心だ。

更に言えば、「東北で地震が起きた」ことが「良かった」のではなく、「被害が少なかった」のがまだ「良かった」、ということだ。

以上のことは話の文脈、前後関係から明らかだ。

しかし、それの言葉尻だけを捉えて、ワーワー、ギャーギャーとヒステリックに騒ぐ。

しかもあたかも、発言者が東北で地震が起きたことを喜んでいるかのような、「東北で良かった」という言葉だけが一人歩きする。

なんなんだろう、この幼稚で低劣な社会は。

こんな風に人の言葉尻をとらまえて、揚げ足をとって、相手を転ばせることの、どこが、社会正義なのか。

こんなの、なかなかうまい言い回しが思い付かなくて、ふと口をついて出てしまった良い間違いをとらまえて、大袈裟に騒ぎ立て、その失言者を一方的に非難する、一種の社会的ないじめだと言って良い。

 しかし、大手のテレビ局や新聞社のほとんど全てが、この件を「東北で良かった」の言葉と共に一斉に報道した。

そして、私は小学生の頃のことを思い出すのである。

こんな同級生がいたなぁ、と。

どんなことかと言うと、そいつが、突然ぶってきたので、

「なんでぶつんだよ、何もしてないだろ」

と文句を言うと

「へぇ、何にもしてないって、じゃぁ、お前、息もしてないんだな。だったら、死んでるんだよな、お前。だったら、ぶってもいたくないよな」

と、またぶってくるのである。

わざわざ解説する必要もないと思うが、念のため、以下に示そう。

私が「何もしていない」と言っているのは、そいつに「ぶたれるような悪いことは何もしていない」という意味であり、前後関係からそれは明確である。

しかしそいつは悪意をもって文字通りの意味で、その言葉をとらえた。

すなわち、「何もしていない」=「息さえしていない」、更に言えば「心臓さえ動いていない」、だから死んでいると。

実際、マスコミや良識ある人々(とされる人々)のやっていることなんて、この小学生のやっていることとそんなに変わらないと思いませんか。

言葉尻をとらまえて、揚げ足をとって相手を非難する、この小学生レベルの社会的風潮に私はもう、本当にうんざりしているのである。

そして、マスコミに対して声を大にして言いたい。

こんな下らないことに労力を費やさないで、もっと他にやるべきことがあるだろう、と。

例えば、中国共産党によって、チベット、ウィグル、北モンゴルなどで行われている民族虐殺や断種政策の実態についてもっと深く切り込んで報道しろ。

北朝鮮で国民に行われている拷問についてもだ。

或いは、国内の事件についても、警察や検察の発表を鵜呑みにせず、独自の視点で切り込んで、手続き的に問題はないか、提示された証拠が本当に客観的な証拠足りうるのか、など検証して、疑義があれば、臆せず報道しろ。

それが、本来のマスコミの果たすべき役割だろ。

そうすれば、免罪事件はもっと減るんじゃないか。

本来果足すべき役割をきちんと果たそうとしない、マスコミのあり方にはとことん失望している。

 

 

朝鮮半島情勢 ー これを機に防衛力の増強に努めよ

4月15日金日成の生誕105周年記念、4月25日朝鮮人民軍創設85周年記。

このいずれかの日に金正恩は核実験に踏み切るのではないか、と見られてきたが、その予想は結局裏切られることになった。

代わりに4月15日は大規模な軍事パレードと失敗に終わったミサイル実験、4月25日には今までにないほどの大規模な砲撃訓練(しかし言うまでもなく、核実験ほどのインパクトはない)を行うにとどまった。

結局、アメリカの圧力に屈して、核実験を取り止め、しかし、それがわかってしまうのは国民に示しがつかないので、代わりの示威行動で「俺様は負けてはいないぞ」と強がって見せたというところだろう。

考えてみれば、「核やICBMの実験を行えば、攻撃してやる」とアメリカから最後通告を受けているのだから、自国の命運や自国民の多数の命より、自分こそが大事な、小心者の正恩が核実験に踏み切れる訳がない。

 アメリカから攻撃されれば、確かに正恩は報復攻撃に出るだろうし、それによって近隣の敵である韓国や日本にはある程度の損害を与えられるかもしれない。

しかし、アメリカの圧倒的な軍事力の前にあっては、北朝鮮の敗北は目に見えているし、そうなれば正恩は、フセインビンラディンのように確実に殺される。

そのことを本人もはっきりと認識しているのだろう。

「韓国を灰にする」「日本は沈没させる」「アメリカに核の雹を降らせる」といった威勢のいい脅し文句は、こと正恩にとっては脅しのままであるのが一番いいわけで、それが脅しではなく、現実になった時、同時に自分の死をも意味することになる。 

しかし自分が死んでは元も子もないのだ。

これが今、金正恩が陥っているジレンマだろう。

今まで威勢よく脅していたは良いが、いざ脅しが通じなくなって、多少の損害覚悟で相手が戦いを臨んでくる状況を目の前にして、「どうしよう」と焦りまくっているというところが本音じゃないだろうか。

原子力空母「カール・ビンソン」の北上及び日本の海上自衛隊との共同の軍事演習、韓国国内のTHAAD配備、韓国軍との合同軍事演習、或いはシリアの化学兵器製造基地へのミサイル攻撃など、アメリカが自分の本気を見せつけた結果だろう。

今になって正恩は今までの挑発行為を「ちとやり過ぎた」と後悔しているのかもしれない。

また、北朝鮮の北側の国境に迫っているロシア軍や中国軍も正恩にとっては脅威だろう。

表向きは対話を中心としたソフトな対応を主張しているロシアや中国にしても、今のうちに北朝鮮の核開発を潰しておきたいというのが本音だろう。

いつその矛先が自分達に向けられるのか分からないのだから。

とすると、この二か国、表向きはアメリカの強硬姿勢に反対しつつも、裏では同調して北朝鮮に無言のプレッシャーを与えているようにも思えるのだが、どうだろうか。

というようなことで、正恩への包囲網がじわじわと狭まっているようにも見える訳だが、本件、この先、どのような展開になるのか。

アメリカとしては、或いは日韓にしても、或いは中露にしても、危険人物である金正恩を何らかの形で、権力の座から引き摺り下ろさなければ、収まりがつかないだろうが、現実的にはこの小康状態のまま、現状維持がしばらく続くのではないか。

というのも正恩を引き摺り下ろす有効な具体策がどうにも見えてこないからだ。

中国は仕切りに正恩に亡命を勧めているという噂を聞くが、正恩がやすやすと聞き入れるとは思えない。

聞き入れて中国へ亡命したとしても、そもそも正恩のことを苦々しく思っていた中国が彼をどう扱うかは推して知るべし、だ。

正恩自身当然それくらいのことは読んでいるだろう。

かと言って、このままずっと北が核やICBMの実験を行わなければ、アメリカは攻撃を仕掛ける口実もないわけだし、そうなれば正恩斬首計画だって実行に移されることはないわけだ。

国内でクーデターが起きる様子もないし。

そして、このまま小康状態が続けば、「カール・ビンソン」だっていつまでもこの極東にいるわけにもいかないだろうし、いずれ去るときが来るだろう。

「カール・ビンソン」が極東を去り、ほとぼりが覚めた辺りで、どかっと一発、核かICBMの実験に踏み切るのか。

その時が、正恩の最期になるわけだが、その日がいつになることやら。

我々にとっては、北朝鮮とアメリカが紛争状態になれば、攻撃される恐れが出てくるし、朝鮮や韓国から難民がどっと押し寄せてくるだろうしで、いいことなんぞほとんどない。

唯一いいことと言えば、金正恩という極悪な独裁者がいなくなることぐらいだが、あいつがいたって、そもそも我々の国民生活にはそれほど大きな影響があった訳ではない。

とすれば、しばらくこのままの状態が続いた方が、我々にとっては都合がいいということになる。

その上で、自国の防衛力を強化していくのが、選択すべき現実的な路線だろう。

韓国のようにTHAAD配備をすることもいいだろう。

そうやって、今の脅威を追い風にして、防衛力を増強して東シナ海などで、傍若無人に振る舞う中国への抑止力を強めていくべきだろう。 

経済産業省よ、東芝を見殺しにするのか、そもそもお前らにだって責任はあるだろう

大分前の話になるのだが、東芝半導体事業の入札にアップルやGoogleが参加するのが、新聞で発表された。

そもそも中国や韓国の企業に買収されてはたまらんと思っていたので、やれやれこれで一安心だわい、と暢気に思ったわけだ。

しかし、その後のある日、ふと思った。

今回、東芝が得意の半導体分野まで身売りをしなければならないほどの負債を背負ったのは、ウエスチングハウス(以下WHと略す)なんぞを買収したためであるが、WHと言えばアメリカの会社だ。

アップルやGoogleも言うまでもなくアメリカの会社だ。

これってなんか仕組まれていないか?

で、「東芝 アメリカ 陰謀」でググってみた。

すると、こんな記事に出くわした。

shosuzki.blog.jp

その上で、更に「東芝 経済産業省」でググってみると、こんな記事にも出くわした。

www.dailyshincho.jp

つまり、こう言うことのようだ。

WHは原子力潜水艦の製造等の実績があって、軍事戦略上米国としては下手に手放せない企業だった。

しかし経営が成り立っていかないので、どこかいい身売り先を探していた。

しかし、米国国内では引き取り手がいない(それだけ価値のない会社だったということだろう)。

かと言って、中国やロシアの企業に売り渡すわけにもいかない。

そこへ「原子力立国」標榜し、原発輸出に意欲を燃やす、日本の経済産業省が話を聞き付けて、その話に乗った。

そして国内重電メーカーに振った。

止せばいいのに、東芝三菱重工も名乗りをあげて、買収合戦となった。

結果、対して価値のない企業の価値が6000億円にもはねあがり、東芝の買収と相成ったわけだ。

しかし、2011年の東日本大震災とそれに伴う福島の原発事故にもあって、原発への投資が下火になり、設計基準の見直しなんかとも相俟って、負債がふくれていった。

その額7000億円。

6000億円も7000億円もそもそもアメリカが負担すべき費用であるにも関わらず、体よく東芝が肩代わりさせられた格好だ。

しかも、その上、更に同社の得意分野である半導体事業をちゃっかり持って行こうなんざ、アコギにもほどがある。

東芝半導体と言えば、NAND型フラッシュメモリの特許技術を持ち、国内の半導体各社が事業的に振るわない中にあって、世界シェア2位を誇る、国内半導体の雄たる存在で、決して斜陽産業ではない。

しかも、半導体と言えば軍事や医療など様々な分野に応用が効く、国とってコアな技術だ。

何十年という期間を経て、何千、何万という技術者が関わって培ってきた技術だ。

それをこんな形で本当に外国の企業に売り渡してしまっていいのか。

しかも、WH買収に関しては、経済産業省は少なからず責任はある。

であれば、国として救済するのは当然ではないか。

野党も、森友学園なんかの下らないことに関わっていないで、どうしてこういうことを問題にして与党を追求しないのか。

絶対におかしい、この国は。

こんなんでいいのか。

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因みに、半導体世界シェア1位のサムスンも現在解体が進んでいるようだ。

この時期的な符号は偶然なのだろうか。

 

 

北の核弾頭は日本に飛んでくるか

米中首脳会談が終わった。

北朝鮮をめぐる問題で特段の進展がなく、がっかりした方も多いだろうと思う。

中国が動かないなら、米国は単独で動く、軍事行動も辞さない、というのがトランプ大統領のスタンスだ。

1990年代頃から北朝鮮の実情が頻繁に報道されるようになり、金一族の圧政に苦しむ民衆の様子を我々は度々目にするようになった。

だから、米国が北朝鮮を攻撃して一刻も早く、苦難を強いられている朝鮮民衆を金一族の支配から解放してあげてほしいと思っている人たちが少なからずいるだろうと思う。

また、そのことによって拉致問題が解決へと大きく前進するだろうと、期待を寄せている人も多いに違いない。

しかし、米軍が直接的に軍事行動を起こすことが、果たして日米のメリットになるかと言えば、デメリットの方が大きい。

アメリカが攻撃を行えば、北朝鮮は報復のミサイル攻撃を仕掛けてくることだろう。

その数、200とも300とも言われている。

矛先は米国本土か、日本の米軍基地ということになる。

距離的に言えば、北朝鮮にとって、米国本土より、日本の米軍基地の方が確実性が高い。

とすれば、攻撃目標は自ずと日本になってくるのではないか。

北朝鮮がミサイルを発射すれば、6ー7分で日本に到達するというから、迎撃の困難性も増す。

しかも現在の日本の迎撃体制ではそのすべては打ち落とすことができないようだ。

つまり、いくつかのミサイルは確実に日本に着弾することになる。

その一つに核弾頭が搭載されていたとしたら・・・・それはもう最悪のシナリオで、なんとしてでも避けなくてはならない事態だ。

昨日(4/7)の読売新聞の一面に、「北制裁 中国に要請へ 日米電話会談で一致」とあった。

4/6に北朝鮮が行った弾道ミサイルの発射実験を受け、また米中首脳会談に先だって、北への制裁は中国にやってもらおうという、日米の一致した立場を確認したことになる。

平たく言ってしまえばこういうことだろうと思う。

つまり、中国に対して「おまえのところの被保護国が、えらい近所迷惑なことをしているんだから、おまえが責任をもって軍事行動を含めた制裁を行い、この脅威を今すぐに取り除けよ」と強く迫ることを、日米が互いに確認し、そして実際にそのように要請したのだろう。

日米にとって、中国と北朝鮮が戦闘状態になって、核弾頭を含むミサイル攻撃が中国に向けられた方が好ましいことは言うまでもないし、

またそれだけのリスクを負うべき責任は、北朝鮮をこんな危険な状態になるまで放っておいた中国にこそあるということだろう。

実際のところ、北朝鮮のミサイル攻撃の脅威は中国にも向けられている。

金正恩が中国とのパイプ役であり、叔父でもあった張成沢を2013年に処刑してから、中国との関係は悪化の一途を辿っている。

言うことに聞く耳を持たず、制御も効かず、勝手な行動ばかりする正恩に、中国は何度もその顔に泥を塗られ、その存在を苦々しく思っている。

そんなこともあって、中国としては北朝鮮の支配体制の首をすげ替えることで、問題の解決を図ろうと動いていたとも言われている。

その切り札が正恩の兄、金正男だった、だからこそ、正恩は機先を制して彼を暗殺したのだと言う。

そのような背景があるので、正恩の中国への憎悪は、米国へ向ける以上のものがあるのかもしれない。

だから、中国が北朝鮮に対して軍事行動に出れば、中国は間違いなく北朝鮮のミサイル攻撃にさらされることになる。

北朝鮮にとっても、陸続きの中国の方が、攻撃によって与える被害の確実性が日米に対するよりもずっと高くなる。

このような状況は中国にとってはなんとしてでも避けなくてはならない。

だから、米中とも、北朝鮮に手をこまねいて、軍事行動を押し付けあっているのだろう。

その意味で、金正恩が強力に推し進めてきた核開発は保身のためには今のところ、役になっていると言える。

彼の進めてきた政策は、彼個人の立場からすれば、正しかったのだろう。

さて、実際のところこの問題、米中としては落とし所をどの辺に想定しているのだろうか。

私個人としては、朝鮮人民軍のクーデターによる金正恩体制打倒を、水面下で中国が指揮してそれを完遂させるというところではないかと思っている。

実際のところ、クーデターの可能性は十分にある。

国際的に孤立を深め、四面楚歌状態の金正恩だが、国内においても状況は全く変わらない。

先の張成沢の処刑を始め、次々に側近を粛清していくやり方に、明日は我が身と幹部たちも戦々恐々としているようだ。

実際、2011年に正恩体制が発足してから5年間で粛清された幹部は約140人に及ぶと言う。

また、このような粛清は公開処刑の形をとることが多いらしく、そのような場面を度々見せられる庶民にあっては、服従の気持ちが強まる所か、返って体制への不信感を募らせている。

普段から自分達も、韓流ドラマやハリウッド映画を見ただけで、拷問を受けたり、最悪の場合処刑される危険性に晒されているのだから尚更だ。

実際、韓流ドラマを見ただけで拷問を受けていた女子大生が耐えきれずに服毒自殺をした事例や、ハリウッド映画を見た女子高生少女たちが拷問をうけるような事例が発生している。

更には実兄、金正男暗殺の件も隠しきれずに噂が国内に広まり、民心がどんどん離れているという。

儒教国なのだから当たり前と言えば当たり前だ。

こんな状況だからいつクーデターが起きても不思議ではない状況だ。

内線・内乱であれば、周辺各国に被害に及ぶ危険性はぐっと減る。

ただし、追い詰められた狂人が何をしでかすかは分からないのは世の常だから、内戦・内乱になったからといって、周辺の我々が楽観するのは禁物だ。

それに、クーデターの試みは一度失敗しているような節がある。

というのも、2015年に玄永哲という人民軍の最高幹部が処刑されている。

表向きには、正恩演説時に居眠りをしていた、或いは正恩の言うことに反論して素直に従わなかった、というような罪状らしい。

しかし、専門家の中には、玄永哲が正恩を暗殺しようとしてそのことが未然に発覚した結果、処刑されたのではないかと、推測する向きもいる。

実際、処刑と言えば、通常は機関銃で行われるらしいのだが、この人の場合は高射砲によって処刑されている。

高射砲とは地上から航空機を打ち落とすための武器だから、通常の機関銃なんかとは威力が違う。

よっぽどのことをしたのだろう。

もしこのクーデター未遂が事実なら、情報・思想が統制され、恐怖によって支配されている北朝鮮にあっては、クーデター作戦も一筋縄にはいかないということになるのだろう。

しかし、中国にとっても、アメリカにとっても北朝鮮問題は内側から体制が崩壊することこそ最適解であることにはかわりがない。

したがって、習近平国家主席は、トランプ大統領に、今現在中国が行っている水面下の動きを具体的に説明したのではないか。

そしてその内容にトランプ大統領も納得した。

しかし、具体的な内容は現段階では公表できないのは当然だ。

公表すれば、事前に正恩の知るところとなり、未然に潰されてしまうからだ。

そんなようなこともあって、表向きには何も進展がないまま、会談は終始和やかな雰囲気のまま幕を閉じたのではないかと、希望的観測を交えながら推察した次第である。

いずれにせよ、朝鮮半島情勢、どう動くか分からない。

今後の動静に注目し、最悪を覚悟しておく必要はある。